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IELTSスコアの仕組み| 留学に必要なスコアや採点基準も徹底解説

IELTS スコア

IELTS試験を受験する人にとって、IELTSのスコアの仕組みがどのようなものか最初はイメージがつかないと思います。

今回はIELTSスコアの仕組みと、留学や大学院に必要なスコアが何点なのかを確認していきましょう。

また、IELTSスコアには有効期限があるので、海外留学やビザの申請で利用したい方は、有効期限についても確認しておくことが大切です。

目次

IELTSのバンドスコアとは?

IELTSのバンドスコアは、受験者の英語力を評価するための指標で、1から9までの9段階で構成されています。それぞれのバンドスコアは、特定の英語能力を示しています。また、各スキル(リスニング、リーディング、ライティング、スピーキング)のスコアを平均して、オーバーオール・バンドスコアが算出されます。

IELTSスコアの仕組み

Bandスコアレベル英語能力
0試験放棄必要情報が提供されていない
1.0非ユーザー英語をほとんど使用できない。
基本的な単語やフレーズを除いて、コミュニケーションが不可能。
例:英語を全く学習していない状態。
2.0散発的ユーザー慣れた状況下で、その場の必要性に対処するため、極めて基本的な情報を片言で伝える以外、現実的なコミュニケーションをとることは不可能。英語の会話や文章を理解することは困難である。
英語の理解と使用が非常に限られている。
単純な情報を伝達する能力があるが、定型的な表現に限られる。
例:英語での自己紹介ができるが、会話を続けるのは困難。
3.0非常に限定的なユーザー非常に慣れた状況において、一般的な意味のみを伝え、理解することができる。コミュニケーションの断絶が頻発する
4.0限定的なユーザー慣れた状況においてのみ、基本的能力を発揮できる。理解力、表現力の問題が頻繁にみられる。複雑な言葉遣いはできない
5.0中程度のユーザー不完全だが英語を使う能力を有しており、ほとんどの状況でおおまかな意味を把握することできる。ただし、間違いを犯すことも多い。自身の専門分野では、基本的なコミュニケーションを取ることが可能
6.0有能なユーザー不正確さ、不適切さ、誤解もみられるが、概ね効果的に英語を使いこなす能力を有する。特に、慣れた状況下では、かなり複雑な言葉遣いの使用と理解ができる
7.0優秀なユーザー不正確さや不適切さがみられ、また状況によっては誤解が生ずる可能性もあるが、英語を使いこなす能力を有する。複雑な言葉遣いにも概ね対応でき、詳細な論理を理解できる

関連記事:IELTS7.0の難易度と取得のための最適な対策と勉強方法まとめ
8.0非常に優秀なユーザー不正確さや不適切さがみられるが、英語を自由自在に使いこなす能力を有している。慣れない状況下では誤解が生ずる可能性もある。込み入った議論にも対応できる。
9.0エキスパート・ユーザー英語を自由自在に使いこなす能力を有する。適切、正確、流暢、完全な理解力もある

関連記事:IELTS 9.0の実力は?ネイティブでも取れない?難易度解説

IELTSの採点方法は?

IELTSはリスニング、リーディング、ライティング、スピーキングの4つの技能に分かれており、それぞれ異なる採点基準があります。各スキルのスコアは1から9のバンドスコアで評価されます。ここでは、各スキルの採点方法について詳しく説明します。

IELTSリスニングの採点方法

リスニングテストは40問の選択肢問題で構成されており、試験時間は約30分です。受験者は録音された会話や独白を聴き、質問に答えます。以下のようにスコアが算出されます:

  • 正答数に応じてバンドスコアが決定されます。
  • 例:30〜32問正解でバンドスコア7、35〜36問正解でバンドスコア8となります。

関連記事:IELTSリスニング対策と勉強法まとめ

IELTSリーディングの採点方法

リーディングテストも40問の選択肢問題で構成されており、試験時間は60分です。アカデミック・モジュールとジェネラル・トレーニング・モジュールではテキストの内容が異なりますが、採点方法は同じです。

  • 正答数に応じてバンドスコアが決定されます。
  • アカデミック・モジュールでは、30問正解でバンドスコア7、35問正解でバンドスコア8となります。
  • ジェネラル・トレーニング・モジュールでは、34問正解でバンドスコア7、38問正解でバンドスコア8となります。

関連記事:IELTSのリーディング対策と勉強方法まとめ 

IELTSライティングの採点方法

ライティングテストは2つのタスク(Task 1とTask 2)で構成されており、試験時間は60分です。アカデミック・モジュールとジェネラル・トレーニング・モジュールで内容が異なりますが、採点基準は共通です。

  • タスク達成度(Task Achievement):課題の要求にどれだけ応えているか。
  • 一貫性とつながり(Coherence and Cohesion):文章の流れや論理的な構造。
  • 語彙の豊かさ(Lexical Resource):適切な語彙の使用とバリエーション。
  • 文法の正確さ(Grammatical Range and Accuracy):文法の多様性と正確さ。

これら4つの基準に基づいて、それぞれバンドスコア1から9で評価されます。

関連記事:IELTSのWriting(ライティング)対策と勉強方法とは?

IELTSスピーキングの採点方法

スピーキングテストは対面で行われ、試験時間は11〜14分です。3つのセクションに分かれており、面接形式で進行します。

  • 流暢さと一貫性(Fluency and Coherence):話の流れや論理的なつながり。
  • 語彙の豊かさ(Lexical Resource):適切な語彙の使用とバリエーション。
  • 文法の正確さと多様性(Grammatical Range and Accuracy):文法の多様性と正確さ。
  • 発音(Pronunciation):発音の明瞭さと自然さ。

これら4つの基準に基づいて、それぞれバンドスコア1から9で評価されます。

関連記事IELTS Speaking(スピーキング)対策と勉強方法まとめ

留学必要なIELTSスコアは?

大学留学

海外の大学に留学する際に必要なスコアは、希望大学によって違ってきます。

しかし、大学の学部留学を目指す場合は、5.56.0ぐらいのスコアが求められるのが一般的です。

関連記事:IELTS 5.5の対策と勉強方法を紹介

大学院留学

海外の大学院の場合も、希望大学によってスコアの差は出てきます。

大学院の場合は、6.57.0ぐらいのスコアを求めれることが多いです。

関連記事:IELTS 6.5を取得した勉強方法のコツを全公開

関連記事:IELTS7.0の難易度と取得のための最適な勉強方法まとめ

就職に役立つスコアは?

日本の企業だと、IELTS試験に対しての認知がない企業も多いです。

その場合は、TOEICスコアの方が重要視される可能性が高いです。

関連記事: TOEIC就職

しかし、外資系企業などでは、IELTSスコアを評価してくれる会社があります。

目安はオーバーオールで6.5あればいいでしょう。

日本人の平均IELTSスコアとそのレベルは?

IELTSは日本でも多くの人が受験しており、特に留学や移住を目指す人々にとって重要な試験です。日本人の平均スコアと各スキルにおけるレベルについて説明します。

関連記事:IELTSとCEFRの対照表を紹介!日本人の平均のCEFRとは?

日本人のIELTSのリスニングレベル

日本人の平均リスニングスコアは約5.5です。これは「モデストユーザー」に該当し、日常的な会話や簡単な指示を理解する能力があることを示していますが、複雑な内容やスピードが速い会話には困難があることを意味します。

  • 強み:基礎的な単語やフレーズの認識、ゆっくりとした会話の理解。
  • 弱み:ネイティブスピーカーの自然な会話の理解、専門的なトピックや長文のリスニング。

日本人のIELTSのリーディングレベル

日本人の平均リーディングスコアも約5.5です。このスコアは、一般的なテキストを理解し、基本的な情報を得ることができるレベルを示していますが、学術的な論文や専門的な文章の理解には難しさがあります。

  • 強み:簡単な文章や短いテキストの理解、具体的な情報の特定。
  • 弱み:複雑な文章構造や抽象的な概念の理解、専門用語の多いテキストの解釈。

日本人のIELTSのライティングレベル

日本人の平均ライティングスコアは約5.0です。これは「モデストユーザー」レベルで、基本的な文章を書くことはできるものの、構造や語彙の使用において制限があることを示しています。

  • 強み:短い文章や日常的なトピックについてのライティング。
  • 弱み:論理的な構造の構築、複雑なアイディアの表現、文法の一貫性。

日本人のIELTSのスピーキングレベル

日本人の平均スピーキングスコアは約5.0です。このスコアは、日常的な話題について話すことができるものの、流暢さや語彙の豊かさに欠けることを示しています。

  • 強み:簡単な会話や自己紹介、基本的な質問への対応。
  • 弱み:自然な会話の維持、複雑なアイディアの表現、発音の正確さ。

日本人がIELTSで苦手とするのはアウトプット

日本人は特にライティングとスピーキングの「アウトプット」のスキルで苦戦する傾向があります。これは、日本の教育システムがリーディングやリスニングの「インプット」に重きを置いていることが一因と考えられます。

  • ライティングの課題:論理的な構造の構築、具体的な例や詳細の使用。
  • スピーキングの課題:流暢に話すこと、正確な発音、自然な表現。

これらのスキルを向上させるためには、日常的に英語を使用する環境を作り、アウトプットの練習を増やすことが重要です。

IELTSスコアの有効期限はあるのか?

IELTSスコアには有効期限があるので注意が必要です。

IELTSスコアの有効期限は2年間です。筆記試験を受けた日から2年間有効ということになります。

関連記事:IELTS履歴書への書き方と有効期限について解説

IELTSスコア結果はいつ送付してくれるのか?

IELTSスコア自体は、筆記テスト13日後の13:00にマイページで確認することができます。

13日後の夕方に、成績証明書(Test Report Form)が登録した住所に発送されるので、2週間後ぐらいにスコアは送付されると覚えておきましょう。

成績証明書は1通しか発行されないので、公的証明に使用したい方は無くさないように。

まとめ

IELTSのスコアについて説明しました。IELTS対策はかなり大変なので、受験を決めたら早めに勉強を開始するのがおすすめです。

IELTS対策と勉強方法まとめについては下記の記事を参考にしてください。

IELTSスコア取得に時間がない人はIELTS講座の受講がおすすめ。

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