図書館に行くと山のように積まれた英語教材があるのに、自分の周りを見渡すと「英語ができる人」って意外と少ないと思いませんか?
これは昔から僕が疑問に感じていたことです。
そういう疑問が常にあったので、周りの「英語ができる人」がどのように英語を勉強して、それをキャリアに活かしてきたのか興味がありました。
今回はそんな疑問を解く為に、英語の強者にインタビューしてみました!このインタビュー記事を読めば、「英語ってこんな風にキャリアに活かせるんだ!」とかなり具体的にイメージできるようになりますよ。
第一回目はTwitterで仲良くさせて頂いている、元公務員のきなこさんにインタビューしました!
それではきなこさん本日はどうぞよろしくお願い致します。
Twitterでは「きなこ(@Kinaco_inu)」で、英語でキャリア人生を切り開いてきた経験と、初心者向けの英語を発信しています!
きなこさんの自己紹介
まずはきなこさんの自己紹介から聞いていきましょう!
- IELTS Overall 7.0(L8.5 R6.5 W6.0 S6.5) = 4年前
- TOEIC985点
- 英検準1級
めちゃくちゃ英語力高いですよね!笑
きなこさんのキャリアについても教えてもらっていいでしょうか?
主なキャリアは公務員。3回公務員を辞めている異色の元公務員です、笑
英語に関するキャリアや学歴は下記のとおりです。
- カナダバンクーバーで1年半留学
- 専門学校(マーケティング、通訳・翻訳)
- JTB子会社での商談通訳(観光分野)
- 公立学校で事務の傍ら、保護者と教員の通訳
- 国立大学でASEANの国際労務担当の研究員
- 就業規則作成の他、海外法人の登記など
最終職歴は公務員でしたが、現在は育児を優先するために、退職しました。
コロナのため、一旦延期していますが、情勢落ち着き次第、社会人になって取得した英語の教員免許を生かして、中学・高校の非常勤講師として英語を教えたいと思っています。
なぜ英語を勉強したのか?
では次は、きなこさんがなぜ英語を勉強始めたのかを聞いてみましょう。
初めは仕事で興味を持ったことがきっかけでした。
国立大学の事務職として勤務していましたが、外国人留学生や教員が多かったので、時に必要となる場面がありました。
しかし、当時、TOEIC600点程度で実用的な英語が使えず、悔しい思いをしました。
単純に「自分が伝えたいことを英語で話せたらカッコイイな」そんな理由でECCの通学を始めました。
英語学習で苦労した事は?
きなこさんが英語学習を始めてから、何か苦労したことってありましたか?
大学時代にTOEICを勉強しようと思い立ったときは、目標もなく、強制力もなかったので、3日坊主に終わり、そのまま放置してしまい、習慣化に苦労しました。
しかし、社会人になって英語学習を本格的に始めた時、通学コース(週1回曜日時間固定)を選んだところ、あまり苦痛なく継続ができました。
そして、いつの間にか上達が楽しくなり、自習時間やフリートークレッスンも自発的に増やすように。
なので、継続で苦労している人は「曜日と時間で固定して、強制的に英語を学ぶ状態を作り出す」のも良いと思います。
そのために、多少お金をかけるのもよいと思います。私がそうでした。
軌道に乗れば、後は自走が可能です。
しかし、アウトプット(スピーキング、ライティング)は完全自習より、添削・修正の機会を設けた方が上達は早いです。
特にライティングは、添削なしでは厳しいです。
オンライン英会話や家庭教師などの活用をオススメします。
英語が役立った場面は?
きなこさんが今まで英語を勉強されてこられて、実際に英語が役立った場面ってどんな時でしたか?
TOEIC800点位までの頃は、留学生の履修指導、外国人教員に成績評価の仕組みを説明する、といった事項で役立ちました。
TOEIC985点を取得してからは、時給5000円の商談通訳(観光分野)、小学校で「英語しか話せない保護者・児童」と「教員」の通訳(家庭訪問時など)で役に立ちました。
いわゆる通訳の専門職レベルまではいかないものの、抽象的な話も、ある程度即興で対応可能な位には成長していました。
また、ASEANの労務担当をしていた頃は、TV会議、メールでのやり取り、英語での情報収集(法律)、弁護士との打ち合わせ、など、元々人事の仕事をしていたこともあり、専門的なレベルまで対応できていました。
800と900後半を比較すると、対応できる仕事の幅は大きく異なります。
おすすめの英語勉強方法
英語のリスニング力を伸ばすのに役立ったのは下記の3つの勉強方法です。
- オーバーラッピング
- シャドーイング
- ディクテーション
私の場合、途中から、「英語を生かした仕事」に興味が出てきたので、「TOEICのみに役立つスキルの習得」はあまり時間をかけませんでした。
それよりも、英語力を向上させながら、TOEIC点数も伸ばすことを意識したため、NHKラジオ英会話の教材を使いました。
TOEICを伸ばしたい方はTOEIC教材を使っても良いと思います。
NHKラジオ英会話は毎月素材が変わりますし、安価で入手しやすく(AmazonのKindleでも手に入ります)、対応レベルも豊富で気軽に始めたい方にはオススメ。
実際にどのように英語を勉強してたんですか?
隙間時間(通勤)を活用し、下記のように毎日合計1~2時間ほど勉強しました。
ただし、音読をする前に、発音の基礎知識(thは上下の前歯に舌を挟む、など)は一通り頭に入れましょう。
間違った発音で覚えてしまうと、逆効果になります。
- 1回目:ラジオを単に聞く
- 2回目:ディクテーション(音声の書き取り)
- 3回目:オーバーラッピング(音声聞きながらテキスト見て一緒に発声)
- シャドーイング(音声聞きながらテキスト見ず一緒に発声)
おすすめの英語教材
きなこさんのおすすめの英語教材も気になったので教えてもらいましょう!
TOEIC直前の技術
TOEICノウハウの習得にはあまり時間を掛けていません。ノウハウはこの1冊で習得しました。
私はこの本のおかげで1か月間で895点から985点まで伸びました。満点保有者にも知られている、バイブル的な存在です。
速読英単語シリーズ
受験生時代から愛用していました。文章を読みながら、単語を覚えるタイプの単語帳で、レベルは中学レベルから上級レベルまで幅広く設定されています。
私は旧帝大の文学部も合格しているので、高い読解力と語彙力が身に付くのは実証されているかと思います。
NHKラジオ英会話
教材と呼べるか分かりませんが、とにかくコスパがよく、継続しやすいのでオススメです。
1冊500円程度で毎月内容が変わるので、いきなり生きた素材を勉強するにはハードルが高いが、ビジネスや日常で使われる表現が知りたい人には最適です。
ビジネス英語の上級編は、IELTSOverall 7.0取った時にもシャドーイングで使っていました。
英語学習者へのメッセージ
最後に英語学習者へのメッセージをお願いします!
英語を何のために学ぶか?という目標設定が何より大切だと思います。
「趣味の旅行で生かしたいのか?」
「日本で転職を有利にしたいのか?」
「海外で活躍したいのか?」
目標設定によってアプローチが異なってきます。
私は、一時期、通訳を目指し、多少の通訳入門程度の経験もありますが、「英語を勉強する人全員がネイティブ並みに話せる」必要があるとは思っていません。
現在の私の英語も「通じる英語」レベルです。
目標に最短ルートでたどりつける「英語」を目指して学習してみてください!
きなこさんのTwitterアカウント:
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きなこさんの英語ブログ:
→「公務員3回突破&TOEIC985点 きなこの学校」
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