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TOEICでは2016年の5月に行われた第210回のテストから出題形式が変更されました。そこで大きく「Part7」の割合が多くなったのです。
このPart7は長文問題であり、解くのに時間がかかる上に難問でもあるのでTOEIC全体の点数を大きく左右する単元であると言えます。
そこでここではTOEIC Part7についての対策を紹介していきたいと思います。
TOEIC part7解答時間の目安は?
僕がおすすめしているTOEIC Part7の解答時間の目安は下記の通りです。
問題数 | 解答時間の目安 | |
シングルパッセージ | 29問 | 20分 |
ダブルパッセージ | 10問 | 20分 |
トリプルパッセージ | 15問 | 30分 |
確認時間 | 5分 | |
合計 | 75分 |
僕は確認時間を最後に必ず5分以上取るように解答時間の時間配分をしています。
最後に確認時間を設けることで、迷っていた設問に対しての解答率が上がると思ってます。
TOEIC Part7の解き方のコツ
まずPart7には「シングルパッセージ」「ダブルパッセージ」「トリプルパッセージ」があるのでそれぞれの解き方を見ていきます。
シングルパッセージの解き方
シングルパッセージの問題は1つの文章を読んで、その内容に関して2~4問の問題に答えるという形式の問題です。
1つの文章について2問の問題が4つ、3問の問題が3つ、4問の問題が3つで合計10問の問題を解くことになります。
落ち着いて力を発揮できればそこまで難しいものではないのですが、すでにPart1~6まで解いてきているために疲労して集中力が下がっている場合は要注意です。
また、ダブルパッセージやトリプルパッセージの問題も残っているのに試験時間は減ってきている、しかも疲れているということも重なって焦ってしまい、思わぬ間違いが出てしまうのもこの部分の特徴です。
とにかく落ち着いて1行ずつ読み、時間がかかる、難しいと判断した場合はさっさと次の問題にいってしまいましょう。
ダブルパッセージの解き方
ダブルパッセージの問題は2つの文章を読んで、その内容に関する5つの問題に答えるというもので、全部で10問が出題されています。
ここの解き方のコツは「本文の内容と問題の順番がだいたい一緒であるということ」「片方の文章だけでもしっかり読めば半分の問題には解ける」ということです。
順番に出題がされるということは次の問題の答えやヒントになる部分がだいたいわかるということでもあります。
最初の文からしっかりと読み解いていくことで正解率を高めることができるでしょう。扱われる文章はかなりジャンルが広いので特定する必要はありません。
トリプルパッセージの解き方
トリプルパッセージは3つの文章を読んで問題に答えるという形式です。
ここもダブルパッセージと同じく本文と問題の順番が同じことが多いので、順を追って解いていくのが良いでしょう。
問題を解くヒントに関しては「1つの文章の中にヒントがある」が半分、「2つの文章の中にヒントがある」が約半分、「3つの文章の中にヒントがある」はほとんどありません。
つまり「どれだけ早くヒントを見つけることができるか」がポイントとなります。
TOEIC Part7の対策
TOEIC Part7の解き方についてはある程度イメージがついたとは思いますが、具体的な対策を考えていきましょう。
精読の練習をする
TOEIC Part7の長文問題で点数が上がらない人の特徴の1つが、英文の精読不足というものです。
英文の精読とは、一文一文の英文構造や英文法を理解しながら、文章を理解していくことです。
精読の練習をすることで、英語の読み解く力が身につきます。そうすることで、徐々にですが英語を読むスピードも上がっていくんです。
注意点としては、TOEICの本番で精読すると時間がなくなるのでやめましょう笑
英語は英語で理解する
TOEICのテストは時間が決まっています。Part7は長文が多く、それらをすべて日本語訳をしながら理解して進んでいくと時間が足りません。
英語の基本語彙力と基礎文法力を高めることで、英語を読んで英語のまま理解をするということが重要になるのです。
これができればかなりの時間短縮になるだけでなく、細かいニュアンスを変に理解するということもなくなります。
英語の文章を英語のまま考えるという練習を繰り返し行うことが重要なのです。
いちいち読み直さないでよりあえず読み切る
一つの文章を読んでいて、わからなくなるとすぐに戻って読み直すという人がいます。
確実に進めるかもしませんが、この読み方は非常に時間がかかります。
適当に読むのはいけませんが、とりあえずは最後まで読み切ってしまいましょう。
そうして「何について書かれた文章なのか」「どんな内容がどのあたりに書かれていたか」くらいを大雑把に理解するだけでも良いのです。
特にダブルパッセージやトリプルパッセージのような多くの文章を読まなくてはいけない場合などはこうして早くヒントを見つけていくということをしていかなければとても時間が足りません。
まずは一気に読み切ることができるようにしていきましょう。
多くの英文を読んでおく。できれば語順、文型を意識して
Part7は長文がメインになります。普段から英語の長文をまったく読んでいない人にはとても太刀打ちできる内容ではありません。
TOEICの過去問などを利用してできるだけ英文に触れるということをしておきましょう。その際、語順や文型を意識して読んでおくと要点をつかみやすくなります。
簡単に言えば「誰が何をしたのか」が早く理解できるということは大きな武器になります。
対策の勉強をするときにも常に意識しておくようにしましょう。
TOEIC Part7の問題内容と時間
2016年に改定が行われたときにPart7については問題数が増加されています。それまで全部で「48問」であったのが「54問」に増加されました。
内訳としては、
シングルパッセージが29問
ダブルパッセージが10問
トリプルパッセージが15問となっています。
時間については全体で、
リスニングが100問で45分。
リーディングが100問で75分となっています。
そのうちPart7に使うことができる時間は多くて「50~55分」といったところでしょうか。
シングルパッセージで25分、ダブルパッセージとトリプルパッセージで30分くらいが目安です。
問題は英文を読んで選択肢に答えるという形式で出題されており、それは本文がいくつのタイプでも変わりはありません。
それだけに内容の理解の仕方や解き方については大きな差はありません。
点数が伸び悩んでいる人には「先に選択肢を見てから本文を読む」という解き方をおすすめします。
これは他の科目でもしばしば使われる方法ですが、特に英語や国語の長文問題の時に先に選択肢の内容を確認しておくことで、本文を読んだ際に「キーワードがどこかわかる」という利点があります。
決められた時間で多くの英文を読まなければいけないTOEICの試験ではこの方法は非常に有効で、しかもスピードアップの効果もあります。
解き方を自然に使いこなせるようになるまで過去問などを使ってやり込んでいきましょう。
TOEIC Part7におすすめの参考書と問題集
TOEICの対策に使用できる参考書や問題集は数多く出版されていますが、ここでは特に使いやすく、効果が高いと評判のものを紹介していきます。
TOEIC L&R TEST 出る単特急 金のフレーズ
TOEIC L & R TEST 出る単特急 金のフレーズは、初心者から上級者まで幅広く利用されている人気シリーズの参考書です。
数多くのバリエーションがあるシリーズの中でも特にTOEICに特化した参考書で、覚えるべき英単語をよく使われるフレーズの中で覚えていくというスタイルを取っているために覚えやすく、実践的であると評判になっています。
本自体が小さいために外出先でも気軽に読むことができる点もメリットで、TOEICに必要な英語の語彙力の底上げが期待できる参考書だと言えます。
余裕があるようであれば、他のシリーズに挑戦してみるのも良いでしょう。
TOEIC L&R テスト 超即効スコアUPテクニック114
TOEIC(R) L&Rテスト 超即効スコアUPテクニック114
TOEIC(R) L&Rテスト 超即効スコアUPテクニック114は、こういった問題の出し方であれば答えはこれになる、というような回答に対するテクニックを集めた問題集です。
テクニックが中心の参考書となっているので、これだけをやっていれば安心という種類のものではありませんが、本番の試験の際に「どっちが答えかで悩む」「どれが答えか見当もつかない」といったときにテクニックを知っていると大きな力を発揮します。
しっかりと勉強した上で、少しでも点数をアップさせる技術という考え方で学ぶともっとも効果が出るでしょう。
公式TOEIC Listening & Reading 問題集 5
公式 TOEIC Listening & Reading 問題集 5
公式TOEIC Listening & Reading 問題集 5は説明するまでもなく公式の問題集ですので、もっとも汎用性が高いものとなっています。
英文を読むナレーターも本番と同じという徹底ぶりですので、一度はやっておいた方が良いのは間違いありません。
どの問題集を買おうか悩むというときにはこれを買っておけば間違いはないという参考書だと言えます。
TOEIC公式問題集の使い方もぜひ参考にしてみてください。
TOEIC Part7のまとめ
TOEIC Part7の解き方のコツや対策方法についてご紹介しました。
TOEICのリーディング対策で他のパート対策も行うと、最終的にPart7で使える時間が増えるのでおすすめです。
また、リスニングパートも含めてTOEIC全体の勉強方法については下記の記事も参考にしてください。
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