「アルバイトって英語で通じるの?」「正社員や契約社員ってどう英語で言えばいいの?」
そんな疑問を持つ英語学習者の方に向けて、この記事では雇用形態に関する英語表現をわかりやすく紹介します。
実は「アルバイト」は日本独自の言い回し。英語圏ではあまり使われていません。正しくはどう言うのか?それぞれの働き方に合った英語表現を見ていきましょう。
アルバイトの英語表現
Part-time job(パートタイムの仕事)
「アルバイト」は英語で part-time job と言います。
「part-time(パートタイム)」は「時間が限られている」という意味。フルタイム(正社員)に比べて、労働時間が短い仕事を指します。
ポイント:
- 学生や主婦などがよくする短時間の仕事
- 1日4時間、週3日などの働き方が一般的
- アルバイトもパートも英語では基本的に同じ扱い
例文:
- I have a part-time job at a convenience store.(私はコンビニでアルバイトをしています。)
- She’s looking for a part-time job after school.(彼女は放課後にできるアルバイトを探しています。)
補足:
「バイト(baito)」という言葉は、もともとドイツ語の「Arbeit(仕事)」が語源で、日本独自の外来語表現です。英語圏では通じませんので注意しましょう。
Part-timer(パートタイムの従業員)
part-timer は「part-time job をしている人」、つまりアルバイトをしている人・パートさんという意味です。
例文:
- He works as a part-timer at a bookstore.(彼は本屋でアルバイトをしています。)
- They are hiring part-timers for the holiday season.(休暇シーズンに向けてアルバイトを募集しています。)
補足:
フォーマルな文章では “He works part-time.” という言い方が多く使われます。 “part-timer” は口語的な表現です。
雇用形態の英語表現
パート → Part-time worker / Part-time staff
「パート」と「アルバイト」は日本では使い分けることが多いですが、英語ではどちらも part-time を使います。
違い(日本語でのニュアンス)
- 「アルバイト」:学生に多いイメージ
- 「パート」:主婦や中高年が多いイメージ
英語では区別なし!
例文:
- My mother is a part-time worker at a bakery.(母はパン屋でパートをしています。)
- I want to find part-time work during the week.(週に働けるパートの仕事を探したいです。)
正社員 → Full-time employee / Permanent staff
「正社員」は英語で full-time employee と言います。会社に直接雇われ、フルタイムで働くスタッフを指します。ボーナスや社会保険など、福利厚生が充実しているのが特徴です。
表現のバリエーション:
- full-time employee(一般的な表現)
- permanent employee(長期雇用が強調される場面で)
例文:
- I’m a full-time employee at a logistics company.(私は物流会社で正社員として働いています。)
- After working as a part-timer, I became a full-time employee.(アルバイトから正社員になりました。)
契約社員 → Contract employee / Fixed-term staff
「契約社員」は、契約期間が決まっている雇用形態です。英語では contract employee や fixed-term employee と表現します。
特徴:
- 勤務時間はフルタイムと同じことが多い
- 契約終了後に更新がある場合も
例文:
- She’s a contract employee on a one-year contract.(彼女は1年間の契約社員です。)
- I was hired as a contract worker for the new project.(その新プロジェクトのために契約社員として雇われました。)
補足:
契約期間が強調される場合は「fixed-term contract」が使われることもあります。
派遣社員 → Temporary worker / Temp staff
「派遣社員」は、派遣会社に雇われ、他の会社で働く人のこと。英語では temporary worker、略して temp と言います。
特徴:
- 派遣会社と雇用契約を結ぶ
- 仕事内容・勤務地は別会社(派遣先)
- 短期間の契約が多い(1ヶ月〜数ヶ月)
例文:
- I’m working as a temp at an IT company.(IT企業で派遣社員として働いています。)
- The office hired several temporary workers for the busy season.(忙しい時期のために派遣社員を数名雇いました。)
補足:
“temp” はカジュアルな言い方ですが、日常会話ではよく使われます。
まとめ
| 日本語の雇用形態 | 英語表現 | 備考 |
|---|---|---|
| アルバイト | part-time job / part-timer | 学生、短時間労働 |
| パート | part-time job / worker | 主婦や中高年の短時間労働 |
| 正社員 | full-time employee | 長期雇用・福利厚生あり |
| 契約社員 | contract employee / worker | 契約期間あり、更新の可能性も |
| 派遣社員 | temporary worker / temp | 派遣会社からの労働提供 |
最後に
英語で自分の働き方を伝えるとき、日本語の感覚そのままだと通じないことがあります。
とくに「アルバイト」「パート」などの和製英語は要注意です!
英語では、
- 「働き方(フルタイム・パートタイム)」
- 「雇用主(直接雇用・派遣など)」
という2つの視点で表現が変わるのがポイントです。
海外の人と仕事について話すときや、履歴書(レジュメ)に英語で書くときに、この記事が役立てば幸いです。




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